なんぞこれ 以下SS
バシャ、バシャッ! 「くっ!」 覚悟していたとはいえ、なんなの、このフラッシュの量は! たかが商店街のイベントとは思えない、熱気が渦巻いている……。 軽薄な音楽にのって、やけくそ気味に私はうろ覚えのポーズなんかをとり、 なんとか場をつなぐ。麻衣も見よう見まねで、なんとかうまくやっているようだ。 バイトとはいえ、お祖母様が受けた仕事なんだから……、私たちだけでちゃんと こなしてみせないと、お祖母様が心配して化けて出てきちゃうわ。 パシャパシャッ! バシャッ! これでもかと、私たちに浴びせられる一斉掃射。 ちょっと、どこに照準合わせてるのよ、こいつら……! こんな中で十分ももたせなきゃ ならないなんて、どんなイベントよ! さすがに気が遠くなりそう……。 「ん? なによ、あれ?」 そろそろポーズも一周して、間が持たなくなってきた頃、切り替わった音楽にのせて、 海パン一丁のマッチョな連中がステージに入場してきた。 私は麻衣に視線を向けるが、やはり何も知らされていないようだ。会場の男どもは 妙に盛り上がっている。地元の人気者たちか何かだろうか? そいつらのうち一人が、ニヤニヤとした笑みを浮かべながら、妹に近づいてくる。 麻衣は一応軽く頭を下げたりしているが、何か気に入らない……あッ!? 「きゃあああああッッ!!」 そいつはいきなり麻衣のトップに手をかけ、それを一瞬で奪い取った! 数瞬遅れて、 事態に気づいた妹の悲鳴が舞台上に響き渡る! 「麻衣っっ!!」 妹になにすんのよっ! と続ける前に、私の背後にもマッチョが迫り、腕を掴まれてしまった。 そして私の水着のトップも、後ろから引っ張られて、胸が露わにされてしまう。同時に浴びせられた まばゆい光に、私の目は眩んだ。 バシャバシャッ!! 撮られた!? 一瞬で胸を隠したが、下からビデオカメラを回している男と目が合った。思い切り睨み付けて おいてから、マッチョと向き合う。胸を撮られたくらい、どうってことない! 今はこの連中を なんとかしないと! 一度振り払って水着は守ったが、また別の奴が組み付いてくる。どいつもこいつも筋肉モリモリ だけど、ただの変態だ。私だけならなんとか対処できそうだけど……。 マッチョ連中に囲まれる中、こちらへ逃げてきた麻衣と背中合わせで構えをとる。見物客どもは 相変わらずカメラを回している……?。 いくらなんでもおかしいわ……。助けなんて期待してないけど、こんな異常なことが起こってるのに、 全員が夢中で撮影を続けるなんて……っ。 「お姉ちゃん、これ……まさか結界じゃ……」 しまった! 麻衣の言うとおりだ。この漂う淫気は鬼獣淫界の……ッ! まさかこんな早くに 復活してくるなんて……っ。 私たち姉妹はまんまと鬼獣淫界の罠に嵌り、結界の中に取り込まれてしまっていたのだった。 続く?
良い、良いですっ!
続きがめっちゃ気になる。
kouさん、SSも面白いですよ。
イラストもエロいし、
このまま頑張って下さい!
コメントありがとうございます。
このシリーズはあともうちょっと続きます~。